• Author日経BP社

日経ビジネス 2014年10月13日号

[シリーズ 企業再攻]花王 奪還「失われた25年」

洗濯洗剤「アタック」などのヒット商品を数多く抱える、花王。持ち前の技術力で国内では盤石な強さを誇るが、成長の陰に知られざる苦悩があった。米P&Gに勝つことを夢見た中興の祖、丸田芳郎氏の社長退任から来年で25年。海外事業を思うように伸ばせず、アジア攻略でライバルのユニ・チャームに先を越されている。国内では、カネボウ買収で2006年に24期連続増益は途絶え、昨年は白斑問題が深刻化した。そして今年2月、澤田道隆社長を残してすべての社内取締役が退任する異例の決定を下す。新たな経営体制で再出発した花王が、世界に挑み、日本で勝ち続けるために出した答えとは何か。「技術」か「マーケティング」かという二項対立を超えた「超・技術経営」。再攻の狼煙は上がった。

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