「われわれはどこへ行っても、旧い家を背負って歩いてるんじゃありませんか」「そいつを私はぶちこわしたいと思うんです」-小泉家の家長実は出獄するが国内に職はなく満州へ、神戸で失敗した橋本家の当主達雄もまた満州へ。日本に残された両家の家族たちの生活は、森彦と三吉の二人の肩にかかってくる。