• Author日経BP社

日経ビジネス 2014年11月10日発売号

記録ずくめの最強メーカー 黒霧島 5000日戦争 老舗蔵元の「反常識」経営

ここ数年、都内、地方を問わず、日本中の居酒屋で飲めるようになった気がする」──。お酒好きの読者の多くは、そう感じているに違いない。宮崎県都城市に本社を置く霧島酒造の主力芋焼酎「黒霧島」のことだ。各地域に蔵元が林立し独自の味を開発し合ってきた焼酎産業は、とりわけ細分化の進んだ“群雄割拠市場”。ほんの15年前まで、全国区の知名度を持つ商品は、三和酒類の麦焼酎「いいちこ」くらいしかなかった。そんな状況を一変させたのが黒霧島だ。1998年の発売以来、「焼酎500年史」に例がない快進撃を見せ、その結果、霧島酒造は2012年、売上高で三和酒類を抜き日本一に躍り出た。

>> 続きを表示
    •  
    • This book can be read at
    • Borrowed People