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  • Author楡周平
  • Publisher祥伝社
  • ISBN9784396340582
  • Publish Date2014年9月

介護退職

すぐそこにある危機! 少子晩産社会の脆さを衝く予測小説。

三國電産北米事業部長の唐木栄太郎は取締役の椅子も目前。妻と名門私立中を目指す息子と家族三人で、都内の自宅で絶好調の年末を迎えていた。そんなある日、秋田で独居する老母が雪かき中に骨折したと電話が入る。その時は、まさかそれが、奈落への号砲とは知る由もなかった……。平穏な日々を崩壊させる〝今そこにある危機〟を、真正面から突きつける問題作、遂に文庫化!

堺屋太一氏、本書を推す! 「楡周平著『介護退職』は、多くのサラリーマンが抱える危険を、実現的な予測手法で坦々と描いている。だから怖い!  この物語は、現実の日本が拠って立つ三つの「美徳」--東京一極集中の栄華、年功型終身雇用による安定、受験重視の子女愛育--が抱える危うさを程よく表現している。  この危機から脱するには、現行政策の拡充では追い付かない。倫理と体制の抜本的改革を提起する一作だ。サラリーマンにも、ジャーナリストにも、政治家にも一読を薦めたい。」

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