江戸時代から語り継がれてきた落語は、今にいたるまで江戸っ子の姿を活き活きと伝えています。本書はそんなタイムカプセルのような落語から、イキでイナセで、時として軽率でけんかっ早かった江戸っ子たちが使っていたとっておきの江戸ことばを集めたものです。 今でも東京の下町に行けば聞くことが出来るかも知れない、味わい深いことばの数々。そんな古くて新しい江戸ことばを、若手真打の柳亭左龍師匠が、軽妙洒脱にその楽しみ方や正しい使い方を伝授します。 「あたぼう」「肴荒(さかなあ)らさねえ」「手銭」「ぞろっぺえ」「ざっかけない」「すっとこどっこい」「てやんでぃ」「とーんとくる」等々、少し巻き舌にして実際に声に出して使ってみれば、気分はもうイキでイナセな江戸っ子!