• 著者吉本隆明
  • 出版社筑摩書房
  • ISBN9784480426420
  • 発行2009年9月

夏目漱石を読む

深刻なテーマを追い求める「暗い」漱石と長年、多くの読者から愛される「国民的作家」漱石のあいだには何が横たわっているのか。その二つはどこでつながっているのか。「吾輩は猫である」「夢十夜」「それから」「坊っちゃん」「虞美人草」「三四郎」「門」「彼岸過迄」「行人」「こころ」「道草」「明暗」…主要十二作品を解明し、漱石が繰り返し語ろうとしている主題を明らかにし、漱石自身の資質とのかかわりを平明に語りつくす、卓抜な漱石講義。小林秀雄賞受賞。

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