本書は、行動療法が特定の人々のための特殊な学問体系ではなく、教育、職場、家庭、地域社会などでの日常生活から発生する問題を解決し、すべての人々の明るい生活や、子どもの望ましい発達をめざすための重要な方法であるということに重点を置いて執筆した。そのために、難解な学習理論は必要最小限にとどめたが、同時に、個々の技法の解説では、理論的根拠をはっきりさせて、問題解決のための指導・臨床実践、治療が誤りなく行われるよう配慮した。