▼第20話/根深き樹(16~19)●主な登場人物/文秀(ムンス。世の悪を一掃し、弱者を助ける暗行御史。幽幻兵士[ファントム・ソルジャー]を操る3馬牌[まはい]を持つ。謎の呪いに身体を蝕まれている)●あらすじ/“曼陀羅華の鍼”によって意識だけを聚慎滅亡直前にまで送られた文秀。そこで見たのは、阿志泰の術中に嵌った桂月香が、愛する文秀のために自ら命を絶った光景であった。一方、阿志泰は、言葉だけで人を消し去る圧倒的能力で元述や兵士を絶望させ、自らに屈服させていく。だがそこに現れた文秀には、阿志泰の能力が効かず…(第20話・16)。●本巻の特徴/阿志泰に敗れ、瀕死の文秀は曼陀羅華の鍼によって意識だけが過去へ。聚慎の滅亡、桂月香の死、そして阿志泰を倒す力の存在…!? そしてついに文秀が夢から覚醒し、再び阿志泰との戦いへ!!●その他の登場人物/阿志泰(アジテ。文秀の仇敵。聚慎が滅んだ原因を作った人物とされているが、真相はいまだ謎のまま)、元述(ウォンスル。かつては聚慎のエリート剣士部隊「花郎」に所属していた最強の剣士)、解慕漱(ヘモス。聚慎の国王。文秀の幼なじみでもある)、桂月香(ケウォルヒャン。かつて文秀が愛した女性。幼少時から重病を患っている)、山道(サンド。亡き恋人の遺志を継ぎ、暗行御史の護衛となった女性闘士。本名は春香[チュンヒャン])、房子(バンジャ。他の御史の従者だったが死別。旅先で文秀と出会い、お供を願い出た少年。自称・大魔法使い)、弥土(ミト。聚慎の魔法戦隊長を40年勤め上げた大魔法師であり、馬牌の生みの親。現在は山奥で隠遁生活を送っている)