CPUのしくみ、コンパイラ/インタープリタ・OSの自作といったテーマについては、もちろん大学の教科書には載っています。また実用書にも総花的なテーマを扱ったものはありますが、それらの解説は表面的なものになりがちである上、文章による説明ではどうしても理解が困難です。それに対して本書は、誰でも実際に自分でやってみることにより自然に納得できる、きわめて敷居の低い本になっています。目的は、プログラムが実行されるまでの「すべて」の過程がわかるようになること(本書の目的はプログラムが動くまでのプロセスを見せること)。著者の提供するエミュレータおよびロジックシミュレータ(Webブラウザがあれば使用可)で確認することにより、頭だけでなく体でも徹底的に原理を理解できます。