本書は、1920〜30年に旧ソ連において活躍し、近年再評価も著しいヴィゴツキーの方法論に影響を受けた著者陣が、その研究成果を余すところなくまとめた学習心理学の新しい教科書である。これまで、主に動物を研究対象としてきた学習を、行動ではなく活動を視点とすることで、複雑さをもった「人間の学習」としてとらえ直し、その「在り方」や「成り方」、さらに遊びのもつ可能性といった視点を中心に論じる。2色刷。