『カンタベリー物語』の巡礼者たちは、作者チョーサーが記録に残さなかったところでパズル合戦を繰り広げていたという。"500枚の銀貨を4つの袋に分ける方法は何通り?"と托鉢僧が問えば、小間物行商人は"正三角形の布を4つに分割して正方形に並べ替える方法は?"と問う。チョーサー自らも"頂上に登るとカップに入る水の量が少なくなる山はどこにある?"と出題して一行の頭を悩ませる-表題作「カンタベリー・パズル」のほか、洒落たストーリー仕立てのパズルを114題収録。100年前の英国にパズルブームを巻き起こした著者による"元祖"数学パズル本。ただ古いだけじゃない、数学と論理を駆使した超難問!あなたはいくつ解けますか。