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  • 著者奥武則
  • 出版社筑摩書房
  • ISBN9784480056955
  • 発行1997年1月

スキャンダルの明治 / 国民を創るためのレッスン

明治十年代-高橋お伝や花井お梅の毒婦物語。明治二、三十年代-まむしの周六こと黒岩涙香の「万朝報」が報じた明治三大スキャンダル。すなわち、「相馬家毒殺騒動」「淫祠蓮門教会」「蓄妾の実例」。しかしそのセンセーショナルな記事の奥に、実は隠された「意図」を読みとることができないだろうか?明治国家という「想像の共同体」を創る制度として、その共通の関心を担う国民を創る制度として、スキャンダル報道は機能していたのではなかったか?「赤新聞」の報道にもうひとつの国民文化の形成を読みとる、スリリングな明治文化史。

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