あれかこれか、右か左かという選択をせまられたとき、人は自分の評価基準に基づいて決定を下そうとする.評価基準は複数個あるのが普通であり,しかも互いに利害が相反する面をもっている.このような場面に役立つのが,T.L.サーティ(Saaty)によって開発されたAHP(Analytic Hierarchy Process,階層構造に基づく分析法)である.AHPの入門書として基本をわかりやすく解説し,多くの応用例を紹介した.付録にパソコンBASICプログラムを掲載してある.