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  • 著者ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン 佐賀一郎 村瀬庸子
  • 出版社ビー・エヌ・エヌ新社
  • ISBN9784802511032
  • 発行2018年5月

遊びある真剣、真剣な遊び、私の人生 / 解題:美学としてのグリッドシステム

20世紀を代表するグラフィックデザイナー、
ヨーゼフ・ミューラー=ブロックマンの肉声と
豊富な作品例からモダンデザインを改めて捉え直す
ヨーゼフ・ミューラー=ブロックマンは、スイス派を代表する
デザイナーの1人であるとともに、ポール・ランド(アメリカ)、
ブルーノ・ムナーリ(イタリア)らと並び称される20世紀、
戦後を代表するデザイナーの1人である。
彼が残した数々のポスターやCI/VI、ブックデザインなどの
グラフィックデザインの各領域での実作、
そして今なお版を重ねつづける『グリッド・システム』(1981年)や
『グラフィックアーティストのデザイン問題』(1961年)、
『ビジュアルコミュニケーションの歴史』(1971年)、
彼の妻であった日本人の吉川静子との共著
『ポスターの歴史』(1971年)をはじめとする著作の数々のほか、
1958年から65年にかけて3人の仲間とともに編集制作し、
スイス派の存在を世界に知らしめた国際デザイン誌
『ノイエ・グラーフィク』、世界各国で行った講演活動。
学科長を務めて教育にあたったチューリッヒ造形学校をはじめ、
ウルム造形大学や大阪芸術大学などでの世界各国での教育活動など、
その<実作><著作><教育>にわたる業績の数々によって、
ミューラー〓ブロックマンは、第2次世界大戦後の
グラフィックデザインの方向性を指し示す歴史的役割を果たした。
本書では、ミューラー=ブロックマンが、時代時代において
どのようにデザインを考えていたのかが率直に語られており、
貴重な肉声になっている。
また、デザイン史家の佐賀一郎(多摩美術大学)による
解題「グリッドシステムの美学」では、俯瞰した
デザイン史の中での功績を考察。
これまであまり知られていなかった妻の吉川静子と
日本との関わりも触れていく。
ミューラー=ブロックマンがグリッドシステムを志向した背景、
グリッドシステムの技術解説及び日本語組版での試み、なども掲載予定。

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