混沌をおそれず、この1冊でぼけを丸ごと学ぼう!
「ぼけの可笑しさ、不思議さ、怖さ、美しさを通して、私たちは人間というい
のちの限りない深みに触れるのです」──。詩人、谷川俊太郎さんが、「わた
しがボケたさいにはここに入りたい」と願った、福岡市内は認知症の人々が集
う「宅老所よりあい」。入所者、通所者、スタッフ、家族が繰り広げる、繊細
にして抱腹絶倒日々のすべてを、認知症当事者たちから「おにいちゃん」と呼
ばれ続け、ついぞ名前を呼ばれることのないまま20年、の頼りなくもたくまし
い施設長が語ります。谷川俊太郎氏のエッセイ「ぼけの驚異」や4コママンガ
を多数収録。書き下ろし「その後も、おばあちゃんは、ぼけた。」を増補。