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  • 著者ブロニスラフ・カスパー・マリノフスキー 増田義郎
  • 出版社講談社
  • ISBN9784062919852
  • 発行2010年3月

西太平洋の遠洋航海者 / メラネシアのニュー・ギニア諸島における、住民たちの事業と冒険の報告

ソウラヴァ(首飾り)とムワリ(腕輪)をそれぞれ逆方向に贈与していく不思議な交易「クラ」。「未開社会の経済人」は、浅ましい利得の動機に衝き動かされる存在なのか? 物々交換とは異なる原理がクラを駆動する。クラ交易は、魔術であり、芸術であり、人生の冒険なのだ。人類学の金字塔が示唆する「贈与する人」の知恵を探求する。(解説・中沢新一)
人類学の記念碑的名著
「交易」「労働」「呪術」……原始経済の意味を問いなおす
序文=J・フレイザー 解説=中沢新一
ソウラヴァ(首飾り)とムワリ(腕輪)をそれぞれ逆方向に贈与していく不思議な交易「クラ」。「未開社会の経済人」は、浅ましい利得の動機に衝き動かされる存在なのか?物々交換とは異なる原理がクラを駆動する。クラ交易は、魔術であり、芸術であり、人生の冒険なのだ。人類学の金字塔が示唆する「贈与する人」の知恵を探求する。(解説・中沢新一)
クラはこの世界に見いだされるあらゆる「螺旋的なるもの」のなかで、もっとも強力で、もっとも豊穣な富をもたらす存在である。(中略)クラは人間の心の中で作動している螺旋型をした思考がつくりだすものとして、この世界でもっとも強力な魔術の一種なのである。トロブリアンド諸島の人々が「なぜクラをするのか」という問いに対する、1つの答えがここにある。――<中沢新一「解説 クラと螺旋――新しい贈与経済のために」より>

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