• Author白川紺子
  • Publisher集英社
  • ISBN9784086801911
  • Publish Date2018年5月

下鴨アンティーク アリスの宝箱

初夏を迎えた京都、下鴨。
糺の森で、若いころ求婚の返事が聞けないまま婚約者を亡くした、
と語る老人に出会った幸。彼が探していたものとは……?「鶯の落し文」
「香水瓶を返してほしい」という着物姿の女性が訪ねてきた日から、
身辺に彼女の幻影を見るようになった春野。彼女の正体は――。「青時雨の客人」
野々宮家に向かう途中、慧が助けた小さな動物とは……?「一陽来復」
良鷹は、顧客である八幡家の玲奈から相談を受ける。
近頃、白無垢の花嫁の幽霊が現れ、その場に山吹の花を残すのだという。
八幡家には玲奈の祖父が持っていたという筥迫(はこせこ)があり、
それに取り憑いている、と玲奈は考えているという。
その筥迫は、“消えた花嫁”が残した物であるらしく……?「山吹の面影」
ほか、全六編収録。
時代を超えて受け継がれる、古い物たち。
そこに宿る想いを見届ける、シリーズ最終巻!!

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