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  • 著者大泉啓一郎
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784166611706
  • 発行2018年5月

新貿易立国論

もはや日本は「輸出大国」ではない。

グローバルな視点で現実を直視し、日本経済復活のための新たなモデルを示す!



「資源のないわが国が生き残るには貿易しかない」

--戦後、日本は「貿易立国」を合言葉に、経済発展という坂道を駆け上り、ついにはアジアで真っ先に先進国入りを果たしました。



ところが発展の原動力となった輸出が不振です。これまでリードしてきた工業製品の優位性が揺らぎ、かつては世界の10%ちかくを占めてきた日本の貿易シェアは低下する一方。

「貿易立国」という、この国のかたちが危機に瀕しています。



なぜか。経済のグローバル化、技術のデジタル化という、かつてとは大きく異なる環境を背景に、新興国・途上国が台頭。日本をふくめた先進国の地位が低下しているからなのです。



では、日本が復活するためにはどうすればいいのか。

アジア各国のビジネスを30年ちかくリサーチしてきた著者は、成長トレンドにあって、日本国内の工業地帯に匹敵するほど大きな、日本企業の集積地があるASEANとの連携を提唱。



その上で、国内で開発・生産する「メイド・イン・ジャパン」戦略と、新興国・途上国へ生産拠点を移す「メイド・バイ・ジャパン」戦略の使い分けを説きます。



脅威論でも、悲観論でも、空理空論でもない、グローバル経済の時代に対応したリアルな「貿易立国論」の誕生です。

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