「パンは人をつなぎ、コミュニティをつなぐ」と語る著者。ひょんな理由でパン職人の門を叩き、不器用な性格からあっちこっちぶつかりながら成長し、地元・大阪の岸部で独立開業。超人気店となり、2016年には大阪の中心地・堂島へ移転拡張。評判は地元のみならず、東京のレストランシェフたちも一目置くほど。どうしてこの店のパンはこんなにも愛されているのか?――そのレシピとパンへの想いを公開するとともに、パン職人としてどう磨かれ、何に気づき、どう成長してきたかをエッセイでつづる。パン専門書の枠を超え、「仕事とは何か」「食の担い手としての役割とは」など食ビジネス書としての多くのテーマを秘めた1冊。