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  • 著者アレクシー・アンリ・モリス・クレレル・トクヴィル 小山勉
  • 出版社筑摩書房
  • ISBN9784480083968
  • 発行1998年1月

旧体制と大革命

フランス革命後の社会は、旧体制(アンシャン・レジーム)の社会から截然と区別される-通説と化してしまったこの命題を否定するところから、トクヴィルは出発する。中央集権のもとでの行政の専制化、画一的支配の浸透、パリ一極集中、こうした要素は革命がもたらしたものではなく、すでに旧体制のなかに用意されていたものだった。近代デモクラシーは必然的に平等化への道を進んだが、公的なものとの関わりを保障する「政治的自由」は、旧体制時代にもはや息の根を止められてしまっていた。近代は「画一化」と「自由の窒息」を引き受けなければならないのか?現代社会に対する透徹した予見と病理学的診断を含んだ政治思想史の金字塔。

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