かつて高度経済成長を可能にした「技術革新」。そして今、わが国を世界に冠たる経済大国たらしめるハイテク。この二つの「革新」は日本社会に対してどのような意味を持ち、未体験の新しい文化を生み出しつつあるのだろうか。1950年代後半以降のテクノロジーの変貌を政治経済学的観点から分析し、情報化とME化の急展開の下での「光と影」を浮き彫りにした、現在もっとも必要とされるオリジナルな現代日本論。図版多数を収める。