本書では、『聖書』の中でもとくに、人々がキリストに出会う場面を中心に取り上げている。そのような場面に対して読者は、客席で芝居を見る観客のようにではなく、自分自身が舞台上の人物の立場に立って見るという仕方で、直接その場面にかかわり、自らそこに登場し参与するという方法で読んでいただきたい。そうすれば、私たちはそこでキリストに出会うであろう。