今、資本主義が大きな転換点を迎えている。経済の停滞、政治の空洞化…苦しみを乗り越えて新しい社会を作るとき、『資本論』は、誰にでも手に取ることのできる「最強の理論的武器」となりうる。マルクスのテキストに立ち返り、『資本論』への誤解を解き、この世界の仕組みを根底からひもとく。長大な原文のキモとなる箇所を抜粋、難解な部分は徹底的に噛み砕いて解説し、随所に読解の勘所を指し示した、画期的な入門書。
【目次】
はじめに
人と作品
◆第一篇 商品と貨幣
◆第二篇 貨幣の資本への転化
◆第三篇 絶対的剰余価値の生産
◆第四篇 相対的剰余価値の生産
◆第五篇 絶対的および相対的剰余価値の生産
◆第六篇 労賃
◆第七篇 資本の蓄積過程
コラム1 哲学と『資本論』
コラム2 エンゲルスと『資本論』
コラム3 『資本論』第二巻と第三巻
コラム4 文学と『資本論』
コラム5 『資本論』第一巻以降のマルクス
『資本論』関連年表
あとがき 『資本論』を読むための文献案内
索引