現代社会は縦横無尽に張り巡らされたネットワークによって形成されている。本書は、そのネットワークの資源としてのはたらきに焦点を当て、社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)論を展開したナン・リンの代表的研究である。人々が形成するネットワークを資源として捉えることにより、個人の地位達成、社会の階層分化といった幅広い現象を科学的に分析する。