• 著者松岡修造
  • 出版社講談社
  • ISBN9784065115619
  • 発行2018年6月

弱さをさらけだす勇気

「才能はなかった」と振り返り、度重なるケガに襲われた現役時代。また、スポーツキャスターとして一流選手等への取材で知った「弱さ」や「失敗」を飛躍のチャンスに変える「自分の使い方」。 選手たちは光り輝いて見えるかもしれません。しかし、みんな苦しんでいます。葛藤しています。大事なのは弱さから「逃げない」こと。 自らの居場所で、いまの自分を超えようと挑戦を続けるすべての人にエールを送る、魂の1冊です。
「弱い自分が嫌い」とよく言います。そうした思いで、身動きが取れなくなってしまう若者がたくさんいます。
 しかし、日本の応援団長・松岡修造さんは言います。
「弱いことはすばらしいことなんだ。なぜなら、あなたが『成長したい』『チャンレンジしたい』と思っているから、『弱さ』を感じる。本気にならなければ、挑戦しなければ、感じることなんかないんだ!」
 と。
「これでいいや」「こんなもんだ」と思っている人には劣等感も何も生まれません。頑張っているからこそ、自己否定の気持ちも生まれます。「弱さ」は成長のチャンスであり、大きくなるスタート地点に立っていると考えれば、世界が違って見えます。
 本書では、「才能はなかった」と自らを振り返る松岡さん自身の現役時代の体験、現在の一流選手等への取材で分かったことなど、さまざまな事例を基に、弱さや失敗を飛躍のチャンスに変える「自分の使い方」を語っていただきます。
 特に、2014年冬季ソチオリンピックで自分の「弱さ」に負け、「人間力」を磨くためにこの4年間費やしてきた羽生結弦選手と高梨沙羅選手の姿は感動的です。4年前の松岡さんとの「約束」を果たし、羽生選手は66年ぶりオリンピック連覇。高梨選手は涙の銅メダルに輝き、オリンピック後、スキージャンプ・ ワールドカップで男女通じて歴代最多の通算55勝を達成しました。
 ほかにも幾多の選手たちが自分の「弱さ」と向き合い、乗り越えようと奮闘しています。長年にわたり、彼彼女たちのその姿に密着してきた松岡修造さんだけが知りえた「真実」を生き生きと描きます。
 若者たちには、同世代の選手たちが光り輝いて見えているかもしれません。「自分とは違う」と思い込んでいるかもしれません。しかし、だれもがみんな苦しんでいます。葛藤しています。成功しているかしていないか、勝つか負けるかより大事なことは、自分の弱さから「逃げない」こと──。
 それぞれの居場所で、いまの自分を超えようともがき続けるすべての人にエールを送る。「折れない心」を手にするための秘密を解き明かす魂の書!

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