多数の写真やドローイングとともに、RPBWの建築の全体像が明らかにされる。ピーター・ブキャナンの権威ある解説や細部まで行き届いた描写からは、RPBWによる建築の重要性のみならず個々の作品の関連性も浮かび上がってくる。本書ではRPBW設立以前の初期の作品についても解説されており、ピアノが長い道のりを経て現在のように進化する様をうかがうことができる。彼の精神と、他に例を見ない建築への適切なアプローチ、またその結果生まれた建築を紹介した1冊である。