• 著者東浩紀

動物化するポストモダン

哲学の本でもなく、社会学の本でもなく、文化研究でもなく、サブカル評論でもなく、社会評論でもなく。 浅田彰と宮台真司と大塚英志と岡田斗司夫とフラットに並べて論じ、 サブカルチャーとハイカルチャーを行き来するはじめての書として、 2000年代以降の批評の方向を決定づけた歴史的論考。

また本書で語られているデータベース消費、解離的な人間といった分析は、 本が出てから十数年を経過した今日では、さらに有効性をもったキーワードとなっている。 これは、2001年当時は、本書のサブタイトルである「オタクから見た日本社会」であったものが、 いまでは「オタク」という言葉をつける必要がなくなっていることを意味している。

2000年代を代表する重要論考であるのと同時に、 2010年代も引き続き参照され続ける射程の長い批評書。

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