本書は、アジャイルモデリングの価値、原則、プラクティスに関する説明と、モデリング作業者としての生産性を向上させるテクニックの説明から始まります。文書をいかに記すべきか、モデリングセッションやモデリングチームをどのように編成すべきか、UMLの位置付けはどのように考えたら良いのかなど、ソフトウェア開発に欠かせない重要なことがらについてあらためて考えています。本書のサブタイトルにもなっているように、XPプロジェクトでモデリングを効果的に行う方法についても説明しています。たぶん、皆さんがふだん耳にしているものとは正反対なことでしょうが、モデリングはXPの大事な一部分です。さらに、RUP(Rational Unified Process)やEUP(Enterprise Unified Process)を適用しているプロジェクトにおいて、モデリング作業を簡素化する方法についても説明しています。