社会学の中でも新しい学問領域である環境社会学は、人間をとりまく自然的、物理的、化学的環境と人間集団や人間社会の諸々の相互関係を追求するものである。と同時に、社会的事実の調査といったフィールドワークによって形成される生きた(実践的)学問でもある。本書では、わが国における第一人者が、長年にわたる国内外の数多くの調査事例を交えながら、環境問題を検討するのにこれほど適した学問がないことを提示する。