サンリオが山梨シルクセンターとして、詩画集を出版していた1960 年代〓70 年代。本体10.5 ×8cm の手のひらにすっぽり入るハードカバーの本が函入りで「ヤマナシ・ミニブック・シリーズ」として刊行されていました。この度、その中から宇野亞喜良が手がけた1968年刊の『恋の迷宮』を復刻。
本書は絵だけでなく、詩も宇野によるもので、宇野ならではの言葉のセンスで綴られた詩に、60 年代の鮮烈なイラストレーションが添えられています。
小さい本ゆえ、当時の製本も大変だったと推測されますが、復刻に関しても、製本所を探すことが最も困難でした。通常の製本機械では対応できず、結果、製本、函の制作、シール貼はすべて手作業。その点でも珍しい本になっています。