ペットの大売り出し――その本当の意味は?
保護犬や保護猫の命をつなぐ場―――
譲渡会に参加した天原士狼と獅子神太一は、
怪しいブリーダーの噂を耳にする。
二人の心に火がつき、一瞬にして燃え上がる使命感。
命の炎がこれ以上消えてしまわぬように
二人はペット流通に潜む闇を突き進むのだが………
【編集担当からのおすすめ情報】
“ペットショップで売れ残った仔犬と仔猫はどうなるのか?”
“ペットショップで《仔犬フェア》と銘打って、割引されて売られることは何を意味するのだろう?”
ペットだからといって、命の重さを人が決めていいものでしょうか?
ペットの命は人の命よりも軽いのでしょうか?
私達が見過ごしがちなところに、ペット流通の大きな闇が見え隠れしている気がします。
商品が大量生産され、流通にのって消費者にわたる。もちろん“不人気商品”が生じる――生体展示販売によってペットを売り続ける以上、売れ残るペットが出てきます。本来ならば殺さなくてもよい命が次々に生まれ続けます。我々はこの悲惨な現実から、目を背けてはいけません!!
食べるものも住むところも、ペットは自らの一生を決めることができません。その総てを人間に委ねて生きています。声なき声に、耳を傾けて寄り添えるのは人間だけなのです。