生まれたその日に片腕を失った我王。その我王に片腕を着られた茜丸。十五年後、仏師として血のにじむ修行を積んだ二人に、宿命の対決の時が来た。都の帝から東大寺の鬼瓦の競作を命ぜられたのだ。やがて、鬼気迫る二人の作品が完成するが……。愛を渇望し、自らに打ち克とうとする仏師の極限の苦悶を描く。解説 酒見賢一 新装版豪華企画:描き下ろしトリビュート・コミック 末次由紀