午前0時を過ぎると、旅がはじまる。
真っ暗な海、星が瞬く空、静まり返った船内。
深夜の船のデッキに立つと、遠ざかる陸の灯が、ゆっくり流れていく。
船が沖に向かうと、一切が暗闇に包まれ、やがて何も見えなくなる。
だからこそ、何かが見えてくるのではないか。(はじめにより)
日本で現在運航している深夜便(午前0時~3時発)全14航路を旅した
著者が、深夜航海の魅力と、下船後の「旅のつづき」の愉しみを綴る。
本邦初の深夜航路ガイド。
■深夜便(0:00~3:00発)、全14航路
1 青森(2:40)→函館(6:20) 津軽海峡フェリー
2 大洗(1:45)→苫小牧(19:45) 商船三井フェリー
3 敦賀(0:30)→苫小牧(20:30) 新日本海フェリー
4 和歌山(2:40)→徳島(4:55) 南海フェリー
5 神戸(1:00)→小豆島(7:30) ジャンボフェリー
6 神戸(1:10)→新居浜(8:10) 四国開発フェリー
7 直島(0:15)→宇野(0:30) 四国汽船
8 柳井(1:00)→松山(3:25) 周防大島松山フェリー
9 徳山(2:00)→竹田津(4:00) 周防灘フェリー
10 臼杵(0:55)→八幡浜(3:15) 宇和島運輸
11 宿毛(0:30)→佐伯(3:40) 宿毛フェリー
12 博多(1:00)→対馬(5:30) 壱岐・対馬フェリー
13 鹿児島(2:30)→桜島(2:45) 鹿児島市船舶局
14 奄美大島(2:00)→鹿児島(18:50) 鹿児島県十島村