言葉を、狂気を、監獄を語る遠見の思想家フーコーの視線はどこに向けられたのか-資料集成の奥、思考不能の空間へ。多様な言説の分析を通し、遠望される非在の場。主体のない饒舌と沈黙が交差する深部をフォーカシングして見せる「陽気なポジティヴィズム」に迫る。