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  • 著者山下文男
  • 出版社東北大学出版会
  • ISBN9784861631252
  • 発行2009年10月

隠された大震災 / 太平洋戦争史秘録

“地震国”と言われる日本において、死者1000人を超える大地震はここ百余年の間に11回記録されている。そのうち4回は異常にも太平洋戦争の終戦前後に軍需工場の集中する東海地方を襲っており、住民は戦禍と震災の二重の苦しみを被った。しかし、この震災の報道は政府や軍部の検閲により厳重に管理され、飛行機工場の倒壊により圧死した勤労学徒、集団疎開中に被災した子どもたちの悲劇なども国民に知らされなかった。  また、当時黎明期にあった日本の地震学も戦時下で様々な圧迫を受け、辛酸と苦難の時代を過ごすことになった。  豊富な資料と綿密な取材をもとに、隠された戦時下の大震災の実像に大胆に迫る。巻末には、戦争と地震学の歩みがわかる略年表「戦争と日本地震学辛酸の軌跡」を収録。

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