秋川藩を我がものにしようとする家老・遠藤と、宮坂涼庵・ゆみえとの戦いは続いていた。どんな病でも治療してしまうという加代様と呼ばれる女性が出現。奉行の橘弥十郎をはじめ、薬を飲んだ者が次々と中毒に罹っていくが、宮坂は、その薬の正体を見破った。そしてその薬は、ゆみえの父・山村次郎助による告白で、藩の行ってきた闇の所業と連なっていった。幕府への露見の畏れが出たとき、宮坂が取った行動とは……。書き下ろしで送る第2弾!