本書は、XQueryというクエリー言語(検索のためのプログラミング言語)の使い方を中心に、データベースを使ったXMLデータの活用方法を紹介しています。XQueryはデータベースに保存したXMLを検索するためのクエリー言語の標準です。XMLをツリー構造のまま保存し、結果もツリー構造で取り出すことができます。このようなニーズは世の中にたくさんあります。保存されるデータや取り出すデータを、ツリー形式でも考える時代がこれからやってきます。XQueryの文法は、SQLと似ている部分が多いため、これまでSQLを使って従来からデータベース開発をしている人には親しみやすいかもしれません。しかし、基本的にフラットな表形式であるRDBと、ツリー構造であるXMLではデータの扱い方がだいぶ異なります。そういう方のために、本書ではXMLの基本的な知識も解説しています。