• Author日経BP社

日経ビジネス 2015年03月16日発売号

相次ぐリコールに、タカタ製エアバッグの品質問題。自動車各社が好業績を謳歌する中、ホンダは業績下方修正に追い込まれた。2009年に就任した伊東孝紳社長は拡大戦略を突き進み、その過程で急成長のゆがみが露呈した。品質問題は氷山の一角にすぎない。真の問題は、消費者を驚かせるような斬新な商品や技術が出てこなくなったことだ。本誌調査では、ホンダの革新的なイメージはトヨタ自動車はおろかマツダや富士重工業より低かった。このままでは「こんなホンダは要らない」と消費者にそっぽを向かれてしまう。今年6月に退任する伊東社長は自らの失敗を率直に認めた。バトンを引き継ぐ八郷隆弘・次期社長は、集団指導体制で再起を図る。同質化から抜け出そうとするホンダの苦闘に迫った。

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