少年詩集。 春・夏・秋・冬・春に章分けされた少年詩41編。 春・夏・秋・冬に各10編、最終章、春に1篇「さくらうた」。 巡りゆく季節のなか、命たちの輝きと哀しみを鮮やかに描く詩篇から 生きてあることのいとおしさに気付かされる。
ねこの背に 春の陽がすわって ――おいで おいで 手まねきしている ・・・・・・ 『ねこ日和』より
秋の夜 ブナの森で 宴がはじまる くまがチェロを弾き きつねがピアノ りすはハーモニカ そして ちょうは踊る ・・・・・・ 『晩秋』より