ある日、ひとりの男が町の通りをねりあるき、タイコをたたいてさけびだした。「ゆこう どこかにあるはずだ もっとよいくに よいくらし!」。町の人びとは、平和な町をおびやかすタイコたたきを捕らえようとしたが、タイコたたきの言葉はしだいに広がり、ついに、町じゅうでタイコの音がひびくようになった。タイコたたきたちは、よりよいくにとくらしをめざして町を出た…。『熊とにんげん』の著者チムニクによる絵物語、復刊第ニ弾。