• 著者日経BP社

日経ビジネス 2015年3月23日発売号

2000万人の貧困 必要なのは「福祉」より「投資」

昨年からの「ピケティ・ブーム」で、格差論議がかまびすしい。しかし日本の格差の本質は、ピケティ氏の学説で注目された富裕層の占有にではなく、中間層の没落と貧困の拡大にある。月に10.2万円に満たない額で生活する人は、約2000万人。後期高齢者より多いこの層を放置すれば、国の衰退は必至だ。福祉を慈善のようにではなく、投資としてとらえ直す時が来た。

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