人生を、考える。小林秀雄と池田晶子、2人の思惟する精神の、宿命的出会いが生んだ<正しく考えるためのヒント>人生について考えるという、誰もがしているはずのこの当たり前のことが、しかしこれを正しく行なうということは如何に困難なことであるか。繊細に振れる針のような注意力が必要なだけではない。確信を持って把んだものを決して手離さないという忍耐力、裏から言えば、偽りを偽りと看破し去る力強い直観力が必要なのだ。 ――<本文より>