部落問題学習の枠組みや進め方がわかり、小・中学校や高校、また幼稚園などでも使える学習指導案を収録しています。「結婚差別」「社会科日本史」「絵本」の3本柱で、幅広い年齢層に活用できる指導案集となりました。 特に、授業で取りあげられることの少ない「結婚差別」の指導案10本を紹介しています。「お友達」から「おつきあい」「結婚」へと、段階を踏んで人間関係の大切さやそれを断ち切ってしまう差別について、子どもとともに考えるきっかけとなると思います。また新しい試みとして「絵本を使った指導案」も4本掲載しました。 いままで部落問題学習は「暗い・硬い・恐い」(3K)というイメージの結果として「縦じわを眉間に寄せ・つめ込まなきゃしょうがなくなり・他人事で終わってしまう」(3T)ようなものになっていたのではないでしょうか。そんな状態を乗り越えて「ちりばめ・刷り込む」ような、また「明るく・楽しく」、さらには教員も子どももともに学べる、そんな指導案集になっています