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  • 著者村木厚子
  • 出版社KADOKAWA
  • ISBN9784040822662
  • 発行2018年8月

日本型組織の病を考える

なぜ日本型組織では、同じような不祥事が何度も繰り返されるのか? 2009年に自身も「郵便不正事件」で検察による冤罪に巻き込まれた村木氏が、この病理に対して初めて口を開いた。
どうして、当時の検察は証拠を改竄しなければならなかったか? あの経験を踏まえ、頻発する公文書改竄やセクハラ、パワハラなど日本型組織の不祥事を「建前と本音」というキーワードで読み解いた時、何が見えてくるのか?
さらには、冤罪のち厚生労働事務次官まで務めたからこそ知ることのできた、硬直化した日本型組織を動かす「静かな改革」とは? 退官後も「若草プロジェクト」などで世直しを続ける村木氏が、諦めずにこの国を変えるために世に問うた渾身の書。
解説:猪熊律子氏(読売新聞東京本社編集委員)
〈内容例〉
2009年6月14日、まさかの「たいほ」/話をつまみ食いして作られる供述調書/フロッピーの記録から崩れた検察のストーリー/証人喚問で次々と明らかにされたでたらめ/まさか検事が証拠を改竄していたとは/勾留期間中、読み通した一五〇冊の本/あどけない少女たちが薬物に染まる悲劇/決裁文書の改竄は前代未聞の出来事/軌道修正できない組織の「共通点」/官僚は本当に「劣化」してしまったか/糾弾するだけでは問題は解決しない/「『連立方程式』を解く」のが公務員の仕事/「同質性」の弊害を打破する「他流試合」/公務員を「褒めて」伸ばせば市民も得をする/日本初の「セクハラ研究会」を作った理由/事務次官の仕事の要諦は人事と危機管理/「若草プロジェクト」が誕生したきっかけ/「公的支援はJKビジネスに負けている」/地域の中で更生する仕組みをどう作るか/「諦めない」ことが、日本を変える力になる……ほか

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