明治の近代国家草創期、政治・経済・社会の諸方面に未曾有の大改革が行われたが、交通、とりわけ海上交通の整備は急務であった。しかしその発達過程には未解明な部分が多い。 本書は各地に断片的に残されている資料を収集・整理し、瀬戸内の沿岸航路や就航船舶等海上交通の全容を明らかにする。