海岸工学がどのような背景で1950年に誕生したか、その後どのように発展してきたか、実務家の視点で技術知見の変遷を紹介します。海外で普及していながら国内ではあまり使われない研究成果や、逆に日本の優れた技術でありながら海外での認識が低い知見についても指摘しています。11項目のコラムには、著者の見聞に基づく防波堤の被災事例など興味深い話が掲載されています。海岸工学を学ぶ学生や、今後の研究方向を探る研究者・技術者必読の書です。