本書は具体的なデータ分析の手法を説明する意図で書かれたものではありません。
実用的な目的ならscikit-learnやChainerなどの既存のフレームワークを使うべきですが、本書では機械学習のいくつかの有名なアルゴリズムを、自分でゼロから実装することを目標としています。こうすることにより、とかくブラックボックスになりがちな機械学習の仕組みを理解し、さらなる応用力と問題解決力を身につけることができるようになります。
また、処理系にはデファクトスタンダードであるPythonを使い、機械学習に必要な数学の知識もわかりやすく解説しています。
これから機械学習を始める学生さんや、いきなりプロジェクトに放り込まれていまいち理解できないままデータ分析の仕事をしているエンジニアの方にも最適です。
●目次
はじめに
第01章 学習を始める前に
01 本書の目的
02 本書は何を含まないか
03 機械学習の初歩
04 実行環境の準備
第02章 Pythonの基本
01 プログラムの実行方法
02 基本的な文法
03 数値と文字列
04 複数行処理
05 制御構造
06 リスト、辞書、集合
07 関数定義
08 オブジェクト指向
09 モジュール
10 ファイル操作
11 例外処理
第03章 機械学習に必要な数学
01 基本事項の確認
02 線形代数
03 微積分
第04章 Pythonによる数値計算
01 数値計算の基本
02 NumPyの基本
03 配列の基本計算
04 疎行列
05 NumPy/SciPyによる線形代数
06 乱数
07 データの可視化
08 数理最適化
09 統計
第05章 機械学習アルゴリズム
01 準備
02 回帰
03 リッジ回帰
04 汎化と過学習
05 ラッソ回帰
06 ロジスティック回帰
07 サポートベクタマシン
08 k-Means法
09 主成分分析(PCA)
INDEX