• Author平野啓一郎
  • Publisher文藝春秋
  • ISBN9784163909028
  • Publish Date2018年9月

ある男

愛したはずの夫は、まったくの別人であった。

「マチネの終わりに」から2年。平野啓一郎の新たなる代表作!



弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。

宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。ある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に「大祐」が全くの別人だったという衝撃の事実がもたらされる……。

里枝が頼れるのは、弁護士の城戸だけだった。



人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を背負っても、人は愛にたどりつけるのか。

「大祐」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。

人間存在の根源と、この世界の真実に触れる文学作品。

>> 続きを表示

Recently borrowed books by this book borrower.

  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実
  • 歌舞伎名演目 舞踊
  • サファリへ行こう / 東アフリカのサバンナ実践ガイド
  • さくらえび
  • 想像ラジオ
  • 市民自治 / みんなの意思で行政を動かし自らの手で地域をつくる
  • 猫のお告げは樹の下で
  • “町内会”は義務ですか? / コミュニティーと自由の実践
  • 断片的なものの社会学
  • 六人の嘘つきな大学生