• Author小林久
  • Publisher商業界
  • ISBN9784785505394
  • Publish Date2018年8月

こうして店は潰れた / 地域土着スーパー「やまと」の教訓

2017年12月6日早朝、倒産劇は一本の電話から始まった。
「やまとが今日倒産するという話が市場で出ている!本当なのか?」
「社長、今日納品予定の商品が入ってきません!」
「社長、魚屋からも納品がありません!」「米問屋が売場から商品を引き揚げています!」
“地域土着”を信条に、地域の人々の暮らしを支えるために
移動スーパーを走らせ、頼まれればシャッター街へも出店した。
住民から熱烈に愛され、最盛期には16店舗、64億を売り上げた
スーパーやまとは、なぜ倒産しなければならなかったのか?
三代目で元社長の著者による、“倒産ドキュメンタリー”。
当事者だけが語ることのできる生きた「教訓」が、そこにある。
<目次>
はじめに 「負け犬の遠吠え」にこそ宿る真実
第1章 師走商戦の某日、やまと突然の撃沈!
 やまと沈没の瞬間
 倒産劇は一本の電話から
 最悪の中でも最善の方法
 運命のときまでの数時間
 朝刊一面トップでの報道
 あたたかい言葉のオンパレード
 ライフライン喪失で湧き起こる悲鳴
 救世主か? 乗っ取り屋か?
第2章 三代目の若造社長、復活をかけ改革断行
 県外大手スーパー進出に激震走る
 県内大手スーパーからの買収話
 競合激化で経営状況は暗転
 赤字脱却を目指して改革断行
 「月夜の晩ばかりではないぞ……」
 公正で公平な職場環境を整備
 継承2期目で実現した黒字転換
 方向を決めた個人スーパー倒産の記事
第3章 誰かが喜ぶなら、迷わず即断即行
 「家庭の生ゴミ仕入れます!」
 全国ネットのテレビ番組に登場
 地域密着を超えて「地域土着」へ
 舞い込んだレジ袋有料化計画
 マイバッグ無料配布とレジ袋下取り
 有料レジ袋を実質無料にする
 環境保護で儲けてはいけない
 貧困家庭へ食料品支援
 ホームレスを正社員として採用
 失踪先からの一通の手紙
 障がい者を雇用するとは
 正義の味方「やまとマン」誕生
第4章 頼まれたら、選挙以外は断らない
 発祥の地からの出店要請
 「移動スーパーやまと」発進!
 続々と届くやまとマンへのSOS
 クレームの最初の窓口は社長<

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