「キリシタンの時代」とは何だったのか?はるかな歴史の糸に導かれるように著者は楽器・リュートに出会い、長崎からスペインへと、400年の時を駆ける旅に出ます。遠い異国から海をわたってやって来た宣教師と、救いを求め、命を賭した信徒たち。多くの殉教者を出した迫害の果てに、彼らが辿りついたものとはーー。世界文化遺産の陰に埋もれた真実を照らします。作家・三浦しをんさんも絶賛する、異文化漂流ノンフィクションの傑作です。解説・若松英輔